日別アーカイブ: 2016年1月25日
把手折れシリーズ第3弾
把手折れシリーズ第3弾として、よみうりカルチャーセンター
大宮教室のAさんの作品をご紹介致します。
作家さんもののカップで、巻いて作られたような複雑な把手が
個性的です。
Aさんはその作家さんが大変お気に入りで、カップの把手が
折れてしまっても10年捨てられなかったというくらい思い入れの
ある器でした。
こちらも先日ご紹介した作品と同様、2種類の補強方法を
併用し、飲み物を入れても持ち上げられる強度を作って
います。
把手の形が複雑なだけに作業も大変でしたが、Aさんはコツコツと
続けられました。
この作品で見て頂きたいのが、仕上げに炭色までいぶし切った
銀泥を使用したところです。
カップ本体表の黒い釉薬に合って、完成した直後から馴染んで
います。
Aさんご本人は、もう少し下地をならしておけば良かったと
言っておられますが、カップ本体がゆらぎがあり、きっちり
した形ではないので、現状こそ違和感がないと思います。
長年把手が折れたまま、しまい込まれていたカップが完全
復活です。
きっと行方不明のソーサーも出て来てくれて、お茶を楽しんで
頂けることでしょう。
カテゴリー: 生徒さんの作品