NHK文化センター ユーカリが丘教室のIさんの作品を
ご紹介致します。
前日に続いてカップの把手を修復したものです。
把手が2カ所折れていました。
これを2種類の補強方法を使い、再び飲み物を入れて持ち上げる
のに十分な強度を持たせています。
仕上げをしてしまうと、補強がされているのが全くわかりません。
使っておられるのはプラチナ泥です。
プラチナ泥は金泥よりも高価になりますが、釉薬との相性で
決められました。
銀と同じシルバー色ではありますが、青味が強く、少々暗い
感じになります。
Iさんの作業はとても綺麗なので、アップにも耐えますね。
把手の修復は、どこで折れているのか、把手の径はどのくらいか
など、工程を決めるのに判断ポイントが数多くあります。
何よりそれだけ手間がかかるので、ご本人の『覚悟』が必要
かもしれません。
昨日ご紹介したMさんも、今日のIさんも完成した品はご自身の
ものではありません。
お預かりした方の元へお返しするものなので、お二人共慎重に作業
され、大変高い完成度になりました。
きっと持ち主の方は喜ばれることと思います。