日別アーカイブ: 2015年12月7日

筆の洗い方 三度

このところ「筆を洗剤で洗うとは知らなかった」という方が
相当数いらっしゃいました。
ご説明が徹底していなかったのではと思い、筆の洗い方を
改めてご説明致します。

薄め液は、ジャムの瓶などに半量分けます。
これを筆や道具の洗い用とします。

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筆はこの中で泳がすように洗います。
瓶の底に押し付けて洗うと、金具に当たって毛が切れてしまい、穂先が
細くなってしまいます。

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泳がすように洗っては、ティッシュにオフするを繰り返し、ティッシュに
新うるしの色が着かなくなったら、洗剤で洗います。
洗剤は台所用でも手洗い用でも構いませんが、液体がよいです。

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穂先に洗剤を含ませて、穂先をほぐすように爪で中まで洗剤分を
しみ込ませます。
このようにしっかり洗わないと、穂先が新うるしの成分で固まって
しまいます。
また洗うのも薄め液で洗ったあとすぐ行います。
時間が経ってしまうと、固まってしまいます。

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洗ったあとは、穂先が湿っているうちにキャップをします。
穂先が乾いてしまって、ふわふわと広がってしまってからキャップを
しますと、毛が入りきりません。

筆を洗わないでいたために、せっかくの仕上げ用の筆の穂先が
割れ、曲がるくせがついてしまった方もおられました。
いざ仕上げという時にこの状態では、いい仕上げは出来ません。
仕上げ用の筆を使うならば、きちんとメンテナンス方法を
身につけて頂きたいと思います。


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