日別アーカイブ: 2015年10月9日
2015 第2回生藍染め大会
あらゆる手を尽くして染めが出来る量を確保した藍で、今年2回目の
生藍染め大会を行いました。
今回お出で下さったAさんは、お仕事柄珍しい布をお持ち下さいました。
バングラディッシュのシルクモスリンの生地です。
手紬、手織りの透け感のある生地に、刺繍がしてあります。
刺繍糸が染まらなかったので、白く抜けました。
これが効果的で、とても素敵に上がっています。
生藍染めとしても、糸•織りともゆるいところが染まりやすいようです。
こちらはインドのカディという生地で作られた巾着です。
木綿なので、本来は豆乳で下地を作らなければ染まりません。
試しに染めてみましたが、ほのかに染まった感じが気に入られた
そうです。
こちらは刺繍糸の光沢感が違っているところが綺麗でした。
今回Aさんのご提案で、1回目の染液を15分から7分半に短縮してみました。
必然的に2回目の染液が濃く染まる状態になり、同じ生地でグラデーションが
完成しました。
生藍染めは2回の染液で全く違う色が染まり上げるのが、魅力と思って
いました。
確かにそれは大きい魅力なのですが、手工芸品に精通したAさんは、
染めの工程で一切環境に影響のある薬品類を使わない点が素晴らしいと
おっしゃいます。
自ら育てた藍で、環境にも優しいとは。
染め上がった色の美しさばかりでなく、とてもよいものを得たような
気持ちになりました。
カテゴリー: 植物•スケッチ