明日館 建築デザイン

昨日に引き続き自由学園 明日館についてお送り致します。
本日は予告通り、建築デザインについてです。

内部の見所は、やはり食堂でしょう。
後年、弟子の遠藤新によって増築がされていますが、低く天井高が
抑えられた1階廊下から上がってきて、より開放感を感じるように
演出されています。

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特徴的なのが、天井吊り下げられた照明器具です。

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テーブルに着席した子供達との高さのバランスをみて、即座にデザインした
ものだとか。

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ライトは、暖炉を人が集まる場所として大切にしました。
明日館は重要文化財ですので火気厳禁ですが、特に許可を得て暖炉に
火を入れるイベントがあるそうです。

ライトのデザインの特徴として、日本からの影響、幾何学文様が
あげられます。

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行灯を思わせる照明。

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違い棚のようなデザインの天井照明。

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扉の上のデザイン。

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屋根裏の換気口。

これらのデザインは、単に意匠というだけではなく、コストを
押さえるためでもあったのだそうです。
そしてそれが安価な材料を使っていても、安っぽく見せないという
のが素晴らしいところです。

桜だけでなく、デザインの力というものを見せてもらった見学会
となりました。


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