日別アーカイブ: 2015年2月14日
美しいゆらぎ
藤那海工房 土曜日クラスのTさんの作品をご紹介致します。
前回ポットの修復を完成されましたが、今回は小鉢の
仕上げをされました。
なかなか複雑な破損だったのですが、それが魅力になっています。
仕上げは3回ほどに分けてされているそうですが、継ぎ目が全く
わかりません。
蒔くタイミングもよいので、金の発色がとてもいいです。
Tさん曰く、ゆらぎのある線の方が描きやすいと。
実はその通りなのです。
均一に線を描くのは難しいのですが、Tさんの作品のように器自体に
ゆらぎがあると、例え筆がよろけたとしても味になってしまいます。
この器は預かり物なので持ち主に返却されるそうですが、それが
惜しくなってしまう程、完成度の高い作品です。
カテゴリー: 生徒さんの作品