日別アーカイブ: 2015年2月5日
特殊加工刃を使ってみた
カッターの替刃に特殊加工されたものが販売されているので、試して
みました。
こちらは住友3Mの「チタンコート刃」です。
まばゆいばかりのゴールド色です。
こちらはカッター発祥メーカーのOLFA「黒刃」です。
両者とも一般のシルバー色の刃より断面で刃先が鋭角に研磨されています。
これによって切れ味の向上と入り込みの良さが実現されています。
いわゆるデザインナイフのカッター版という感じです。
違いは表面のコーティングのありなしです。
3Mの方はチタンコーティングがされていることで、切れ味が2倍長持ちと
うたっています。
実際使ってみて黒刃は「初期の切れ味向上」としている通り、使い始めの
切れ味はよいのですが、それが持続しません。
「初期」という言い方に偽りなしです。
チタンコート刃は、黒刃に比べて切れ味が確かに持ちます。
ではこれを金繕いに使って問題ないのか、という点です。
まずチタンは高硬度というように「6」あります。
これは陶磁器より高い数値です。
すなわち陶磁器を痛める確率が高いということです。
両方の特徴である鋭角研磨ですが、これも「入り込み」と言っている
ように刃が物の中に入りやすいので、注意が必要となります。
加えて価格ですが、一般の刃に比べて黒刃は約1.5倍、チタンコートは
約4倍します。
私としての結論は、注意してお使いになるなら黒刃ということです。
どうしても女性は力が弱いので、カッターを使うという作業は
難しい場合があります。
そういう時には助けになるかもしれません。
但し前述したように入り込みには要注意です。
陶磁器の質や装飾によっては問題が起きる可能性があります。
使う対象を考えて、お使いになるようお願い致します。
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