月別アーカイブ: 2015年1月
カリンのハチミツ漬け2014冬
昨年末にカリンのハチミツ漬けを作りました。
これがカリンです。
黄色味が強くなった時が、漬け時です。
ハチミツからカリンが浮き出ないように、瓶にぴったりのサイズに
カリンをカット。
切れ目を入れて、ハチミツを入れるだけです。
昨年種を入れたままにすると、苦味が出ると情報を頂いたので、今冬は
種を入れないようにしました。
既にカリンの成分が出て、飲用可能になっています。
今日喉に違和感があったので、早速原液を飲んでみましたが、効果
テキメンです。
とはいうものの、初期症状の内に使うのがよいようです。
鏡餅考
11日は鏡開きの日でした。
皆様はお餅を召し上がりましたか?
ネットで検索しますと、鏡餅には諸説あることに驚かされます。
何のために飾るのか?
何を現しているのか?
なぜ2つ重ねるのか?
合わせて飾る物は何なのか?
食べる時には、包丁を使ってはいけないのか?
日本の儀式は中国から宮中へ伝来したものが多いのですが、それが
庶民へ一般化する際に別の物で代用したり、わかりやすいように
説明を変えたりしているうちに、本来の意味がわからなくなっているものが
少なくありません。
鏡餅はその代表的な例かもしれません。
ちなみに鏡餅は稲作とも、三種の神器とも関係がないと聞いています。
食べる時に刃物を使ってはいけないといのは、切腹がイメージされるから
ではなく、包丁が欠けないようにカナズチを使った方がよいという
極めて実用的な意味からだそうです。
鏡餅に込めた本来の意味は、新しい年を迎える準備というシンプルな
ものなのです。
門松の処分
歳神様に来てもらう目印(よりしろ)として家の入口に飾っていた
門松ですが、7日をもって下げました。
この門松の処分方法については、いろいろな考え方があるかと
思いますが、太田流(旧 小笠原流)では白い紙に包みます。
このあとは燃えるゴミに出して構わないとされています。
7日としたのは、現代の動きに合わせたからです。
本来は15日の左義長(どんと焼き)で処分するものでしたが、現代で
15日というと仕事が始まって随分経った日になりますので、そこまで
飾っておくのはむしろ不自然です。
そこで7日に繰り上がりました。
ところで門松を包んだ白い紙ですが、水引折方では白い紙というのが
重要な意味を持ちます。
金繕いの教室では、そのようなお話もさせて頂いています。
ホコリ大敵
よみうりカルチャー川口教室のYさんの作品をご紹介致します。
欠けを金泥で仕上げられました。
なかなか納得がいく仕上げにならず、何と20回以上やり直しをされた
そうです。
ここまでの回数チャレンジされる方はいらっしゃいません。
本当に素晴らしいことだと思います。
ご本人が気にされているのは、ホコリが入ってしまったこと、刷毛目が
出てしまったことです。
そこで以前のブログで紹介しました「美しい仕上げのためのコツ」を
再録したいと思います。
•室内に塵埃は舞っていないか
•作業テーブルに塵埃はないか
•自分自身が埃の出やすい服装をしていないか
•仕上げをする器を洗浄したか
•その器に埃をつけなかったか
•蒔下を描く筆は清潔か
•状態が悪い新うるしを使用していないか
•新うるしの塗りの厚みは適切か
•新うるし塗りの筆の運びは問題ないか
•蒔筆は清潔か
•蒔筆は適切な穂先か
•金銀泥に塵埃は混入していないか
•金銀泥を蒔くタイミングは適切か
細かい内容ですが、美しい仕上げのためにはこれらをクリアする必要が
あります。
広い面積を仕上げられる場合には、特に気にして頂ければよろしいかと
思います。
1週間経ちました
昨年末に収穫したトクサが、刈り取り後1週間経ちました。
1週間程度では色は緑のままで、目に見える大きな変化はありません。
しかし物によっては水分がなくなって、収縮してしまう場合もあります。
あまりにも細いのは仕事がはかどりませんが、道具として使うことは可能です。
トクサの乾燥時になかなか枯れ色にならないというのは、よくある質問です。
実は枯れ色になるには相当な期間が必要で、少なくとも数ヶ月はかかります。
1週間天日干しして水分がなくなったら道具としては使用出来ますので、色が
枯れ色でなくても安心してお使い下さい。
松葉を使った墨流し
習字の墨を使って墨流しをしてみました。
墨流しには、墨を撥水させるものが必要になるのですが、今回は
松葉を使った方法で制作しました。
松葉は、門松用の松を整えた時に出たものを使っています。
エコロジーですね。
墨流しは偶然の妙が面白いし、どんどん制作出来るのが楽しいのですが、
こうしたいという意図に墨をもっていくのも、やりがいがあります。
今回制作したものは、さらに手を加えてみようと思っていますので、
またレポートしたいと思います。