金繕いの教室での貝合せのカリキュラムでは、ご自身でハマグリを
召し上がって頂いて貝を入手してもらうようお願い致しております。
これに対し最近ハマグリではなく、ホンビノス貝を購入される方が
増えてきました。
ホンビノス貝はハマグリと同様のマルスダレガイ科の2枚貝ですが、
本来は北米に分布するもので、日本には船舶のバラスト水に混ざって
1900年代末に東京湾に定着したと考えられています。
食品偽装問題以降「ホンビノス貝」と表示されるようになってきましたが、
かつては「大あさり」、現在でも「シロハマグリ」「大ハマグリ」と称して
販売されている場合があります。
これでは間違えて購入されても仕方ありません。
貝合せの製作上は同じ2枚貝なので、変わりはないのではないかと考える方も
おられるかもしれません。
しかし貝合せのカリキュラムは、ハマグリがいかに日本の文化に根付いている
ものかということを含めて学んで頂く機会でもあります。
お手数ですが、どうぞ「ハマグリ」をご購入下さい。