昨年1月のブログで、蒔筆に関する記事を書いています。
その時に蒔筆が汚れた状態で仕上げをすると、良くない状態に
なってしまうと書きました。
その良くない状態の筆をお持ちの方がおられましたので、撮影
させて頂きました。
新うるしと金泥がコテコテになって穂先に付いています。
このため仕上げをしたところが、ホコリをまぶしたようにザラザラに
なっていました。
実はこのザラザラの仕上げ状態を見せて頂いて、蒔筆の状態が
悪いと判明したのです。
こうならない為にはどうするかと言うと、教室で説明している
手順を守って頂くだけなのです。
ぜひもう一度復習してみて下さい。
ところで他の教室で蒔筆がコテコテになってしまったので、塗装用の
毛が硬い筆をお使いになって、やはり仕上げ面が荒れてしまった方が
おられました。
蒔筆は羊などの柔らかい毛を使っているところにも、意味があります。
ちなみに撮影させて頂いたコテコテの筆は、昨年1月のブログに書いた
通りの方法で、見事新品のような柔らかさを取り戻しました。
※昨年1月の記事は「蒔筆」と検索すると出てきます。合わせてご覧
下さい。