NHK文化センター ユーカリが丘教室のIさんの作品を
ご紹介致します。
金繕いというと食器類のみのイメージがあるかもしれませんが、
修復されたのは磁器製の猫の置物です。
何でも飼ってらっしゃる猫が壊してしまったそうなのですが、
見事蘇りました。
実は破片が粉砕してしまって大きな穴が開いてしまったくらい
深刻な状態だったのが、仕上げてみると猫の身体のラインに
優美さが加わったかのようです。
画像ではわかりにくいのですが、染付けの柄に差し掛かる部分は
銀泥で、白地の部分は金泥で仕上げられています。
銀泥の硫化が進むとより馴染んでくる予定です。
猫を猫が壊したという何かの小咄のようですが、オチは素敵に
仕上がったという作品です。