NHK学園市川オープンスクールのAさんの作品をご紹介致します。
Aさんは今年の4月から受講し始めたばかりですが、積極的に仕上げに
挑戦されています。
こちらは水指ですが、底に近いところに窯疵がありました。
それを埋めて単に仕上げるのではなく、器元々の柄に合わせて蔓の
ように仕上げられました。
窯疵といえば存在を明らかにして仕上げるのが常道ですが、このように
違和感のない仕上げもよいと思います。
こちらはヒビが入ってしまったマグカップです。
たまたま赤いハート柄の部分の欠損が目立たなかったので、仕上げは
されていません。
その他の部分は金泥で仕上げられましたが、元々金彩が入っているので、
柄の一部のように見えます。
ユニークなのが、裏面です。
マグカップの柄と同じ渦巻きを描かれました。
通常裏面はそれほど凝られる方はいないのですが、このような「仕掛け」
も楽しいものです。
Aさんは油絵のご経験があるそうで、このような加筆は難なくなさって
おられます。
この他にも斬新なアイディアの仕上げをされていらっしゃるので、今後も
完成が楽しみです。