月別アーカイブ: 2014年3月
good idea!
NHK学園市川オープンスクールのHさんの作品をご紹介
致します。
下の画像でおわかりになるかと思いますが、実際欠けているのは、
右上の縁です。
これを赤で埋めたままにし、さくらんぼのヘタを銀泥で仕上がられている
のです。
器本来の柄に馴染ませるのは王道の方法ですが、ここまで違和感のない
仕上げはなかなかありません。
「good idea!」の一言です。
このようなgood ideaの仕上げをお待ちしております。
本日の画題 松
本日の画題は「松」です。
松はご存知のように吉祥柄ですが、「松竹梅」と順位を現すもの
という認識が強いと思います。
本来は常緑であることから「延命長寿」の願いを込められたもの
なのです。
今回スケッチしてみて、針のような葉が2本組になったものが、
とても面白い動きをしているのがわかりました。
今回のスケッチを元に、何か作品に反映させたいと思っています。
希望 vol.8 ー 言葉 ー
このブログでご紹介するのも3回目になりました「希望」展。
開催されている日本橋のギャラリー砂翁に行ってきました。
毎回ご案内していますが、この展覧会の売上金の一部は岩手県の
子ども環境研究所「森と風のがっこう」に寄付されます。
アーティストの作品を購入して頂くことで、復興の一助になるの
はもちろんですが、アーティストの作品がお求めになりやすい価格に
なっておりますので、お気に召した作品があれば大変よい機会に
なるかと思います。
画像左に写っているのが、友人のアーティスト大古瀬和美さんの作品
です。
今回は片桐さんの黒檀の額に入った作品が展示されています。
モノトーン調の作品ですが、極薄の和紙にメタリックなパールの
インクをのせたものなのだそうです。
また版画のように見えますが、ローラーで描いた1点物です。
ざらざらしたテクスチャーとパールのきらめきに深みを感じます。
これは手間をかけて制作されている証だと思います。
同様に片桐さんの額に入った作品があります。
ちょっとしたスペースに飾れる小さな作品は、意外にありません。
私が特にオススメなのが、細い長方形の作品です。
黒檀材でこのバランス!
とても格好いいです。
立体作品もあります。
参加している作家それぞれのスタイルが見られるのも魅力です。
金繕いをなさっている方なら目が止まってしまうのが、この
作品かもしれません。
海上がりと思われる陶片が組み込まれています。
近隣には小津和紙、漆刷毛の江戸屋さんもあります。
よろしかったらお出かけ下さい。
3月15日(土)までです。
リュウキュウサラガイ
また新しい貝を入手したので、ご紹介致します。
リュウキュウサラガイです。
ニッコウガイ科の二枚貝で、以前ご紹介しました「ネコジタザラガイ」
と同種です。
横幅が3〜4cm程度の小さな貝ですが、縁に入った紫色が上品です。
作品に仕立てましたら、教室でご紹介したいと思います。
やはり綺麗で美しい物が手元にあると、嬉しいものです。
物と人間の関係とは、それが原点ではないでしょうか。
花活け 薩摩紅梅
先日花活けのお稽古の花材として使ったのが「薩摩紅梅」
です。
画像でご覧頂けるように、紅梅の中で最も赤いと言われる品種
です。
梅一輪という言葉がありますが、日本人は梅の木に一輪花が
ほころんでいる状態を好みます。
いかにも春が待ち遠しいという感じですね。
一方中国では、梅も満開の状態を愛でます。
文化の源泉である中国と、日本の感覚が梅ひとつとっても違うと
いうのが面白いところです。
貝合せ教室 金箔貼り
昨日は、よみうりカルチャー京葉教室で行っている貝合せ教室の
第2回目でした。
今回のカリキュラムは、「金箔を貼る」でした。
今まで膠で金箔を貼られていた受講者の皆さんに、初めて新うるしで
金箔を貼って頂きました。
成功の秘訣は、ひたすら新うるしの塗り具合にあります。
皆さん慣れていないはずの新うるしの塗りが、とても綺麗に塗れて
いたのには感動しました。
苦戦したのが、やはり金箔の取り回しです。
テレビで職人さんが簡単に金箔を貼られるのをご覧になっている方は
多いと思いますが、想像以上に金箔が薄いので、わずかな風の動きで
思わぬ状態になってしまうのです。
しかし新うるしさえ綺麗に塗れていたら、多少金箔がよれてしまっても
何とかなります。
また修正もそれほど難しくないのが、新うるしのいいところかも
しれません。
膠で金箔を貼るのは難しいとお聞き出来たのは、私としての収穫でした。