月別アーカイブ: 2013年11月
生藍染めは温かい
朝晩ずいぶん寒くなってきましたので、先般生藍染めを行った手袋を
使い始めました。
濃い豆乳で下地を行った綿手袋です。
小指側に染めムラが出てしまったのですが、手を通すとわかりません。
というより自分から見て目に入らないだけなのですが…
草木染めは冬3度温かく、夏2度涼しいと言われます。
洗濯でくたびれた繊維が草木染めでシャッキリとするのをみますと、
自然の力は素晴らしいと思います。
もう少し寒くなったら、さらに温かいシルクの手袋に変える予定です。
画題 コスモス
本日の画題はコスモスです。
説明がいらないほど、秋の花としてポピュラーな花です。
とはいえ改めて検索してみたところ、キク科であることとか、
日本には幕末に伝搬したことがわかりました。
花びらが意外に動きがあって、角度によって表情が変わります。
今回は葉が細く裂けているのを、しっかり観察。
規則的に配列しているのが、やはり動きがあって複雑に見せているのを
軽やかに描くとおもしろくなりました。
第4回生藍染め大会
まさかの第4回目生藍染め大会を行いました。
前回袱紗にするべく端切れを染めたのですが、絞りに失敗した
ところを刺繍しなければならないとか、合わせる生地を見つけ
なければならないので、すぐには使えない訳です。
どうしても実際に使用して「自分で染めた袱紗♪」という自己
満足に浸りたくて、縫製品を入手してしまいました。
来週あたりから最低気温が低くなり、藍自体が終わりを迎えて
しまうので、これがラストチャンスです。
ラストの藍の葉を収穫したところです。
第1回目の葉と比べると、2まわりから3まわりくらい小さい感じ
です。
茎は長く伸びても、花穂が優先で、葉を大きくする余裕がないよう
に見えます。
なるべく大きく、状態がよい葉を選定して、何とか60gほど確保
しました。
夜になってから蛍光灯下で撮影したので、全然色が出ていないのが
残念ですが、ムラなくサックスブルーに染まりました。
あとは種の収穫です。
原一菜(いちな)先生のお話ですと、藍の種は雀が大好物で、よい具合
の時に集団で襲来して根こそぎ食べてしまうそうです。
せめて全滅にならないことを祈るばかりです。
筆の太さ
筆の太さは、メーカーによって表記方法が違います。
1/2など分数で表示するものもあれば、000と数字を並べるものも
あります。
また同じ数字で表示されていても、太さが同じとは限りません。
金繕いの教室で仕上げ用にとオススメしている筆は、まず0号と
お願いしております。
これは線から1cm角から1.5cm角位の欠けの修復まで、適応範囲が
広いからです。
下側に写っているのが、0号相当です。
しかし大きな欠けを仕上げなさる場合には、0号だと不足が出てくる
かもしれません。
その場合には号数を上げ、太い筆を使用した方が綺麗に仕上がります。
(画像の上側に写っているもの)
このところ大きい面積の仕上げをされる方からのご相談が増えてきて
います。
大きな欠けを修復される時には、筆についてご相談下さい。
道具を適材適所に使うのが、美しい仕上げには必要だと思います。
トクサ頂きました
NHK学園市川スクールのHさんから、トクサを頂きました。
太くしっかりとした、かなり育ちのよいものです。
処分されるところに偶然通りかかって、貰ってきて下さったそうです。
こちらはよみうりカルチャー川口教室の方から頂いたものです。
長年お庭にあったものを頂きました。
すでに乾燥させてあるので、いつでも使える状態です。
金繕いの道具として使っているトクサは、自宅で育てているものを
お使い頂いています。
しかし今年は不作の見込みです。
これは夏が酷暑だったためと思われます。
藍を育てるため、トクサが二の次になってしまったのも影響あるかも
しれません。
どうしたものかと思案していたところに、救いの手を頂きました。
本当にありがとうございます。