日別アーカイブ: 2013年11月19日
特別展 光悦
現在、五島美術館で行われている『特別展 光悦 – 桃山の古典』に
行って来ました。
光悦は皆様ご存知の通り江戸時代初期に活躍した文化人で、琳派を
構成する一人でもあります。
この展覧会は、あらためて書跡・陶芸・漆芸・出版などの作品について
検証し、光悦の事績を再現、その人物像に迫るとしています。
私が特に拝見したかったのは、赤楽茶碗の雪峯です。
胴が丸い器形は、愛らしいと言えるくらいです。
そこに最大幅1cm、最深5mmはあろうかと思われる深い窯疵が
刻まれて、金による繕いがなされています。
この疵は、細かになりながらも側面から背面につながっていきます。
お茶碗は20点展示されていますが、やはり『雪峯』の存在感は群を
抜いていました。
その他、金繕いを学ばれる方ならば『赤楽茶碗 乙御前』も必見です。
色漆による漆繕いがご覧になれます。
会期は12月1日(日)まで。
会場は、かなり賑わっています。
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