金泥の包み

金泥を蒔く時、包みはどうなさっているでしょうか?
教材としてお渡ししている包みは、3重になっています。
このうち外側の2枚は外して作業して頂くよう、ご説明しています。

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下に削りカスなどのゴミがついていない、清潔な紙を敷いておくのも
重要です。

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もしや上の画像のように、3重の包みのまま蒔絵の作業をしていませんか?
この状態で作業すると、包みの間に金泥が入り込んでしまい、
ロスが出ます。
金が高くなっておりますので、なるべく大切に使いたいものです。
是非ご説明しているように、内側の包みだけにして下さい。

金繕いの仕上げは、複雑なものになると器を回転させながら蒔絵を
することになります。
そうすると周囲にかなり金泥が散ります。
下に清潔な紙を敷いておけば、散った金泥の回収が可能になります。
紙を敷いておくのもお忘れなく!

ところで包みを押さえておく「粉鎮」という小さな文鎮が販売
されていますが、私は適当な物で代用しています。

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左からガラスのボーダータイル、積層材、黒檀材です。
教室では真ん中の積層材の色違いを使用しています。

粉鎮の条件は、
包みを押さえる適当な重さがあること、
静電気が起きにくい素材であること、
作業の邪魔にならないよう出来るだけ低いこと、
上にのった金泥を払って包みに戻しやすいこと、
でしょうか?

外国のコインを使われている方もおられました。
文房四宝ではありませんが、気に入ったものをお使い下さい。

 


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