日別アーカイブ: 2013年6月18日

本漆用ユニフォーム

じめじめと蒸し暑い季節ですが、本漆にとっては最適期です。
本漆というとカブレが心配ですが、これを避けるにはひたすら
皮膚に着けないことです。
そこで私は下の画像のようなユニフォームを用意しています。

エプロン、アームカバー、ゴム手袋です。
髪はしっかり束ね、化粧も必須です。

漆かぶれのメカニズムはかなり解明されており、正確には
アレルギー性接触性皮膚炎に分類されるものです。
漆の主成分であるウルシオールが、皮膚のタンパク質と結びついて
発症します。
ですので、皮膚につけないことが重要になる訳です。

作業中は頻繁にゴム手袋を交換しますし、作業後は肘から指先までに
サラダ油 を塗って洗浄します。

もし皮膚につけてしまった場合は、サラダ油で拭います。
漆は油分で溶けてしまうからです。

そうまでしても本漆を扱う理由は、優れた物性と何よりも仕上がりの
美しさに他なりません。

注 漆かぶれ対策は、色々な方法があります。私の方法として参考までに。
なお教室で使用している新うるしは、このような対策は必要ありません。


カテゴリー: 日常の風景 |