月別アーカイブ: 2013年1月
金繕い 市川教室の皆様へ
NHK学園市川オープンスクールで金繕いの教室を受講して
下さっている方にご連絡致します。
すでにご承知の方も多いかと思いますが、今月1月の講座は
明後日、11日金曜日に振り替えて行われます。
(時間は変更ありません。)
年明け早々の感がありますが、金繕い初めとご参加下さいます
ようお願い申し上げます。
着々完成中
千葉教室Kさんの作品をご紹介致します。
Kさんは金繕いを始められて1年弱の方ですが、最初から筆の扱いが
上手で、今回の仕上げも綺麗な線が描けています。
何だか枝のように見えます。
慣れられたら葉を加筆してもよいかと思いますが、現状でも器に
合っていて、とても素敵です。
山手西洋館の正月飾り
クリスマスのイベントでご紹介した、横浜の山手西洋館では
今、正月飾りがされています。
西洋館の正月飾りというと、イメージしにくいかもしれませんね。
いくつか撮影してきた画像を、ご覧下さい。
クリスマスのような華やかさはありませんが、落ち着いた雰囲気の
西洋館が楽しめます。
画像をご紹介した2館の他、外交官の家、ブラフ18番館でも正月
飾りを行っています。
蒔筆について
金繕いの教室で質問が多いことの一つが、蒔筆の扱いについてです。
仕上げの作業のあとは綺麗に払う程度で、洗う必要はありません。
金•銀泥で筆を分けることもないのですが、気にされる方は
分けておられます。
あらかじめご依頼頂ければ教室で販売も致しますが、もしご自分で
購入されるのでしたらデザイン用の平筆をお求め下さい。
蒔き放ちの技法の場合、まだ柔らかい漆の上に金•銀泥を蒔きますので、
羊のような柔らかい毛の筆が必要です。
また平筆の方が、作業効率がいいと思います。
ところで冒頭で洗わなくてもよいと書きましたが、これはあくまでも
漆や金•銀泥で汚れなかった場合の話です。
もし仕上げの作業の際に漆などがついてしまった場合は、薄め液で
洗ったあと中性洗剤で洗浄して下さい。
このところ漆や金•銀泥で汚れたまま、コテコテに固まってしまった
筆で仕上げをされ、芳しくない結果(全体がマットになり、ゴミが
入り込む)になっておられる方が数人見受けられました。
せっかく頑張って仕上げまできたのに、もったいないことです。
蒔筆は特に清潔さが肝心です。
洗ったあともゴミが付かないように工夫して保管して下さい。
今、このブログを読んで、ご自分の蒔筆がコテコテに固まっている
ことに気がつかれた方!諦めるのは早いです!
その筆をしばらく薄め液につけておいて下さい。
15分から30分も浸けますと、固まっていたのがゆるんできます。
爪先で汚れ、漆の固まりをほぐし落として下さい。
(この時穂先を引っ張らないことがポイントです)
その後、中性洗剤で洗って下さい。
筆が復活致します。
初詣
少々遅くなってしまいましたが、初詣に出かけました。
日本一小さい大神宮の異名もある、船橋大神宮です。
西暦110年に始まり、徳川家にも縁があります。
狛犬です。
手前に子供?がいるところが珍しいと思いました。
以下は船橋建物探訪です。
以前から気になっていた船橋大神宮下駅前の写真館。
ファサードのみ保存されているようですが、明治期の洋館に
見られるハンマービームという屋根から突き出した装飾が
あります。
いわれをお聞きしてみたいと思いました。
こちらは呉服店。
呉服店の向かいにある食料品店。
ここだけ見ていると江戸時代のようです。
船橋の歴史の長さを感じました。
内外同時進行
本日が金繕いの作業の仕事始めになりました。
今日は依頼品に赤漆を塗り重ねる作業をしています。
金繕いの作業は、このように下地作りの作業が大半です。
ところで器の高台に疵がさしかかっている場合、内側だけとか
内側外側交互に作業するなど効率が悪くなっていませんか?
下地の作業の場合、内外同時に作業したいところです。
画像は接着した器の欠損を赤漆で埋めているところですが、疵が
高台にさしかかっているので、内側外側同時に作業する場合は下に
角材を入れて作業面が触れないようにしています。
割り箸で十分代用出来ますので、同時進行の作業の際には使って
みて下さい。
12月に接着をされた方は、次にこの赤漆の作業に移りますので、
覚えておかれるとよろしいかと思います。