先日金繕いの教室で、トクサの色についてご質問を受けました。
トクサを刈り取って乾燥させても、なかなか枯れ色にならない
というものです。
左のような色を「枯れ色」というのですね。
お問い合わせのように、画像のような枯れ色になるにはかなり
時間がかかります。
右の少し緑が残っている状態でも、3ヶ月ほど干しています。
しかし色はトクサの性能には関係ありません。
要はトクサが土壌から吸い上げた硅素が、乾燥させることによって
表面に結晶化すればいいのです。
以前のブログに書いたように、1週間乾燥させれば使用可能な
状態になります。
江戸時代はトクサを塩ゆでにして開き、板に貼付けたそうですが、
金繕いではそこまでする必要はないと思います。