月別アーカイブ: 2012年10月
ホームページ制作者
このホームページを作ってくれたのは、デザイン事務所
マグネットインダストリーさんです。
和風になりすぎず、モダンでシンプルに…という曖昧な
私のお願いを形にして下さいました。
お陰さまでデザインは勿論、見やすい、わかりやすいと
好評です。
ブログへの挑戦を始め、現在は少しずつ編集の仕方を
習っています。
ここまで出来ます
ユーカリが丘教室のTさんの作品をご紹介致します。
ティーカップの接着ですが、ご本人も何ピースに
割れてしまったのか、分からないくらい細かく
割れています。
接着力の強い“のりうるし”を使って接着をしていることも
ありますが、ここまで形が戻ったのはひとえに根気があると
自負されるTさんの頑張りにあります。
接着を成功 させる鍵は、接着24時間後までの調整です。
漆の厚み、除去もポイントですが、こまめに面倒を見る
ことが最も重要なのです。
続報
Tさんからご連絡が入りました。
ティーカップは13ピースに割れているそうです。
この完成度、素晴らしいです!
工房からの風
市川のニッケコルトンプラザで開催された
「工房からの風」というイベントに行ってきました。
新進作家さんの工芸•手仕事作品の展示販売会です。
お社のある鎮守の森と、ハーブなどが植えられた庭園という
気持ちのいい環境の中で行われていました。
クオリティの高いイベントで、久しぶりに食器を購入
しました。
左奥が、大谷哲也さんのフリーカップ。
右手前が、萩原千春さんの瑠璃釉平鉢です。
装飾がされている作品はどうも苦手で、どうしても
造形的な器を選んでしまいます。
ちなみに金繕いしたら素敵だろう…と考えて決めた
のではありません(笑)。
天地明察
映画「天地明察」を見てきました。
原作がベストセラーになっていますから、ご存知の
方も多いと思います。
一心に改暦に挑む安井算哲の姿が、感動的な映画でした。
そもそも太陰暦では19年の内に7回うるう月を入れないと、
太陽の運行と暦がずれてしまうのですが、日本は800年
前の唐時代の暦を小手先で改暦しながら使っていたので、
算哲の時代には実際とは2日近くずれてしまっていました。
小手先で何とかしようとするのも日本人らしいところでは
ありますが、算哲のように研鑽を重ねて、挫折しそうに
なりながらも努力をつづけるのも又、日本人らしさなの
ですよね。
補強 ポット編
破損してしまった器を再び使う為に、状態に応じて
補強をします。
カップの把手や、急須の蓋、持ち手などがよくある
ケースですが、ティーポットの例をご紹介します。
画像は、現在私が修復を依頼されているものです。
ズレが生じている程深刻なひびで、複雑な欠けもあります。
ポットの場合、中にお茶を入れるので修復箇所に水圧が
かかります。
入るものが熱いお湯ですから、安全の為内側に布を貼って
補強しています。
漆の器を中に作った状態になる訳ですね。
相応に手間はかかりますが、安心して使用出来る状態に
なります。
本日の画題
千日紅のスケッチにチャレンジです。
なるべく描いた事のない物を画題に選ぶようにしていますが、
構造が複雑で、少々ハードルが高かったかも…。
しかしじっくり観察すると、かなり幾何学的で規則的な
構造であることがわかりました。
これも蒔絵の為の努力のひとつです。
ひと手間
千葉教室のHさんの作品をご紹介します。
経験の長いHさんは、ひと手間加えた仕上げをして
下さいました。
大きな修復の仕上げをした場合、その面積の広さで茫洋
とした感じになりがちです。
Hさんの場合、金の直しの上に銀の蒔絵を重ねられています。
やがて銀が黒化してくると、器の元々の斜め格子柄に類似
して見えるようになります。
こうなると大きなサイズの直しも器に馴染んで、違和感が
押さえられます。
通常の仕上げに「ひと手間」加えるだけですので、覚えて
おかれると良い方法だと思います。
出荷準備
すでに開講したNHK学園市川オープンスクールに続いて
10月は新規受講の方をお迎えします。
この方々への教材の他、継続して受講して下さる方々からの
注文があった教材の準備をします。
以前からご要望のあったピンセットなどの必須アイテムの
販売を始める予定です。
教室それぞれで状況が違いますので、詳しくは各教室で
ご説明致します。
なかなか入手が難しかった方も、これを機会にお求め
下さい。